東仙 要(とうせん かなめ)とは?自らの正義のために戦う盲目の死神

東仙 要(とうせん かなめ)とは?

元護廷十三隊九番隊隊長を務め、元瀞霊廷通信編集長でもあった東仙ですが、約100年前は九番隊第五席と言う立場にあり、六車拳西の部下でした。

ゴーグルをつけた生来盲目の男で、コーンロウとドレッドヘアが特徴的な姿をしています。盲目ですが、相手の体格や表情を認識することは出来るらしいです。

登場したばかりの尸魂界篇では戦いを好まない温和な隊長というイメージでした。

交友関係としては、護廷十三隊七番隊隊長の狛村左陣とは行動をよく共にしており、藍染惣右介の死体確認や更木剣八の制止にも共に向かっています。狛村自身も東仙のことは友、というような意識だったと思われます。逆に生来の戦闘狂であった更木剣八とは馬が合わなかったようです。

そんな雰囲気とは裏腹に実際は藍染の反乱に加担しており、虚圏撤退時には狛村の訴えをも無視して離反した藍染に従います。そして、その後は虚圏統括官として破面たちを管理する手伝いをしており、純粋なワンダーワイスにはよく懐かれており、本人も世話を焼いていました。

そんな彼は元は流魂街出身です。正義の根底には、慕っていた女性が死神を志しながらも死神同士のトラブルで殺害された過去から、亡き彼女の正義を貫こうとする想いが自身にとって大きな行動原理になり、「絶対の正義」にこだわっています。

東仙 要(とうせん かなめ)の強さは?

東仙の斬魄刀は「清虫(すずむし)」 といい、解号は「鳴け」です。鍔に輪がついた形状をしており、輪の辺りから超音波を出して、相手を気絶させます。

この斬魄刀は元々東仙のものではなく、彼の亡き友人から受け継いだものです。

卍解は「清虫終式・閻魔蟋蟀(すずむしついしき・えんまこおろぎ」です。巨大なドーム状の空間を作り出し、その空間内にいる者は、「視覚」「嗅覚」「聴覚」「霊圧感知能力」を完全に遮断され、無明の地獄へと突き落とされます。

この呪縛の解除方法は、斬魄刀「清虫」本体を持つこととなっており、斬られたり貫かれるだけでは戻りません。

この技を受けた剣八は五感が十分に発揮できないことに翻弄されます。

が、剣八は触覚は遮断されないことを活かして「切っ先が当たった瞬間、致命傷となる部位に当たらないように身体を躱す」という方法で致命傷を避け続けます。

やがて卍解に慣れ始めた剣八の「致命傷にならない部位をわざと東仙に貫かせてカウンターを狙う」戦法によって東仙は斬り伏せられ、その卍解も解除されてしまいました。このやり方は剣八にしかできなかったかもしれませんね。

また破面編では、帰刃を会得しており、「狂枷蟋蟀(グリジャル・グリージョ)」といいます。解号は「清蟲百式(すずむしひゃくしき)」 です。

斬魄刀が消滅した後、四枚の巨大な羽、黒い毛に覆われた巨体、六本の細い脚、土偶のようなデカい目を持つ巨大な昆虫の姿になります。ブチギレると口元が歪に割れ、中にある口がのぞき、なかなかにグロテスクな姿です。

虚閃を放てたり超速再生能力が強化されており、巨体に似合わぬ俊敏なスピードで飛び回ることが可能だす。四本ある手の内の一本で明王の斬撃を受け止めてしまうほどのパワーも持ちます。

また、この状態になることで東仙の視力が回復したことに読者は驚いたことでしょう。

敵としては色々盛りだくさんで厄介な強さの持ち主といえます。

東仙 要(とうせん かなめ)の名勝負

印象的なシーンとしては、破面編にて対、檜佐木修平と狛村の二人との戦いではないでしょうか。

虚化、帰刃した状態で闘い、狛村を終始圧倒していましたが、瞬歩で頭部に移動されるまで檜佐木の存在に気付けず、檜佐木の斬魄刀である「風死」を喉に突き立てられて敗北します。

視力を取り戻したことで周囲の気配を感知することを怠ってしまったようですね。檜佐木もこの東仙に対して「目の見えない頃の東仙なら回避出来ていた」と話しています。

虚化の影響で即死は免れ、落ち着きを取り戻して最後目の見えるうちに二人の顔をよく見ようとしたところで、藍染の手により狛村たちの目の前で破裂、死亡という最後を迎えます。

東仙 要(とうせん かなめ)の魅力

隊長としては優れた人物あった東仙は、副隊長の檜佐木修兵を弟子として育て、戦士としての師匠として敬愛されていました。檜佐木に戦いが怖いと訴えられた際には、恐怖は戦士に必要なものだと説き、「自分の握る剣に怯えぬ者に剣を握る資格は無い」と教えていました。

世界に対しての恨みや復讐心が彼を強くしたのかもしれませんが、それがなければ狛村や檜佐木とともに平和に過ごせていたのかもしれませんね。